

当カウンセリングルームでご相談いただけるお悩みは、次のとおりです。
○ お子さんの心や子育てに関する悩み
○ いじめの問題や不登校に関わる思い
○ 思春期のお子さんに対する思い
○ 引きこもりの青少年についての思い
○ 中年期の自己変革への思い
○ 家族関係(夫婦間や世代間の葛藤)についての思い
○ その他、何でも苦しみや悩みをお話しください

お子さんやご家族一人一人の心を、どう受け止めてあげたらよいのか
- 子どもの様子から、心の信号を読み取ろう!
- 子どもの心、障がい児・障がい者の心は、親(大人)、もしくは健常者の心よりも広い!?
- 思春期、青年・壮年(中年)期に生じる問題が、新たな幸せの萌芽になり、それを創造していく機会になる!
- お年寄りや障がい児・障がい者の投げかける問題は、より人間らしく在るためのメッセージ!

1.お子さんやご家族一人一人の心をどう受け止めてあげたらよいのか
子どもの様子から、心の信号を読み取ろう!
子育ての悩みを語り合うのは、お子さんの様子から心の信号を読み解く「鍵探し」をすること。どんなにわがままに見えるお子さんも、どんなに乱暴に振舞うお子さんも、どんなに気力をなくしたような大人しいお子さんも、その姿の「在るがまま」がお子さんからご両親への、そして私たち周囲の大人への心の信号。大切に読み解いてあげたいですね。
このようなことも気軽に語り合いましょう。
「もうこれ以上、周囲の期待に応えるだけの『偽りの自分』を生きるのは苦しいよ。疲れたよ。」
「本当はもっと自分らしい『真の自分』で、のびのびと生きたいよ。」・・・
そんな、子どもたちの心が見えてくるかもしれません。

2.子どもの心、障がい児・障がい者の心は、親(大人)、もしくは健常者の心よりも広い!
人間は大人になればなるほど、自分の価値観に照らし合わせ取捨選択しながら自分の生き方、価値観を形づくっていきます。
そのため、ある意味でより狭く限定し偏った自我意識の枠を作ることになります。
しかし、特に思春期以前のお子さんは、子どもであればあるほど人間らしい様々な喜怒哀楽的な感情を表現したり、人種や国の違いに関係なく様々な仲間の存在を柔軟に受け入れたりすることができます。
子どもや障がい児・障がい者の自我意識の弱さ、それは裏を返せば彼らの「柔軟で広い心の表れ」とも捉えなおすことができます。
実は人間らしい人間になるために私たち大人の方が、子どもの純粋な人間らしさに励まされたり、支えられたり、教えられたりするような機会が多いのかもしれません。

3.思春期、青年・壮年(中年)期に生じる問題が、新たな幸せの萌芽になり、
それを創造していく機会となる!
私たち人間は成長に伴い、思春期や青年期の自己葛藤の問題、子どもの非行、不登校、引きこもり等の問題、夫婦間や世代間の問題など、様々な問題に向き合うことになります。
家族間に起こるこうした問題は、私たち大人にそれまで限定し狭めてきた自我意識の見直しを迫り、家族共々新たな幸せに気付きそれを創造していくための大切な機会を提供してくれます。
それらは皆「本当の幸せって、なに?」という家族への素朴な疑問のような気がします
。本当の幸せというのは「物なの?」「お金なの?」「地位や名誉なの?」と問いかけてきます。
このように家族の中で、心に深い葛藤を抱えた方は「人生の道標を修正し、新たな道標を一緒に創っていこうよ!」と文字通り命と生活をかけて、私たちに呼びかけているのかも知れません。
「災い転じて福となす」という日本語は、このような時にピッタリの言葉だと思います。

4.お年寄りや障がい児・障がい者の投げかける問題は、より人間らしく在るためのメッセージ!
「お年寄りは衰えていくだけ」「障がい児・障がい者は、理解し守ってあげるだけの対象」なのか?
いいえ。お年寄りは肉体的・知的に衰えゆこうとも、それにつれて露わになってくる「人間の生と死とは?」という大切な問いかけとその答えを与え続けてくれます。
そして障がい児・障がい者は、その生涯の有り様から「より人間らしい心って何なの?」 「本当の優しさや思いやりって何なの?」という素朴で率直なメッセージを贈り続けてくれます。
あとは私たち周囲の者がそれらをどれだけ謙虚に受け止め、自分自身の人生の問題として生きていけるか、そう問われているのだと思います。


ユング深層心理学の「心の宇宙」、仏教の曼荼羅を応用させたイメージを活用した
カウンセリング
私自身「中年の危機」の心理的葛藤に伴い自己を受容していく上でとても深い示唆と勇気をいただいた心理学が、日本でその草分けとして著名な河合隼雄氏の紹介による「ユング深層心理学」です。
スイスの深層心理学者カール・G・ユング氏が提唱された仏教思想における曼荼羅にも深く通ずる「心の宇宙」のイメージは、私たちの心の在りようを言葉や理屈ではなく円または球といった
単純明快なイメージによって伝えてくれます。
そしてそれらの象徴的な印象を通して、心の表面的な部分である意識的な領域から深遠な部分である無意識的な領域にわたり、一人ひとりの心の在り様を私たちに知らせてくれます。
そこで、当談話室では論理・思考に偏りがちな表面的意識に拘ることなく、心の深くから湧き起こる感情や感性や直感など、来談者の「その時、今」の気持ちに寄り添いながら、その方の心の状態をホワイトボード上でイメージ化することを試みます。そのように試みることで来談者とカウンセラーとが、より容易に共通の理解をし合えるよう工夫しています。
【 個性と社会性の図 】
赤ちゃん(乳児期の子ども)の心、幼児期の子どもの心、児童期の子どもの心、思春期(中学生)の子どもの心、青年期・壮年期の大人の心等、計8項目をそれぞれ図表化。
【 人生の価値観の推移 】
人生の価値観の推移を図表化
ロジャーズ流の人間尊重の心理学の姿勢に学ぶ来談者中心のカウンセリング
ロジャーズ流の「人間尊重の心理学」では、来談者がどんな心理状況にあろうとも、その方の心の奥深くに「より複雑でより完全な発達に向かう自然の傾向が存在する」と教えてくれています。
そしてそれをあらゆる生命体に存在する『実現傾向』と位置づけています。
当談話室では、こうした人間存在の全肯定的な立場に立って、来談者お一人お一人の複雑な心理状況に寄り添いながら傾聴させていただきます。
またそれらの内容を基に、来談者の求めに応じてカウンセラーから助言もさせていただいております。
純粋なロジャーズ流とは言えないかもしれませんが、経験上大切に傾聴させていただくということに加え、来談者とカウンセラーとがそのときの正直な思いや素直な印象などを語り合い、心を通わすことで安心を深めていただいております。
浄土真宗(仏教)の心を身に受けた・真宗カウンセリング
私は浄土真宗のお念仏の信仰をもっています。信仰を持つまでは、肩肘を張り「我が、我が…」と傲慢かつ自力的に「自分中心の正しさ」のみを頼みに生きてまいりました。
しかし今は仏教の教えによって、その傲慢さがゆえに苦悩の渦に呑まれやすかったのだということに気づかされました。
そしてその自分に別れを告げ、皆さんもご存知の「南無阿弥陀仏」という六字のお称名に、人生を任せ切る道を歩ませてもらっています。
深く大いなる阿弥陀如来のお力(他力)にお任せし、お念仏と共に仏の慈悲深い叡智に包まれながら、ささやかではあるけれども確かな幸せを実感しつつ、日々過ごさせていただいております。
またその信条を礎にして、浄土真宗の親鸞聖人の教えを元にロジャーズ流のカウンセリングと仏教カウンセリングとの統合を試みられた、故西光義敞先生(元龍谷大学教授)の提唱による『真宗カウンセリング』の理念と実践の道を歩ませてもらっております。
地域に根ざし、地域の方に親しまれるカウンセリング
カウンセリングが現代の日本社会に根付いてきたと言っても、まだまだカウンセリングに対する偏見は強いように思われます。
実際、来談者の多くがカウンセリングを受けていることを、家族や知り合いなど周辺の方々にできるだけ隠して来談されているという傾向があります。
そこで、当談話室では「カウンセリングは、人生の節目・節目に訪れる心理的変化・葛藤を恐れることなく柔軟に受け入れながら安心し充実して暮らしていくために、現代社会を生きる全ての人に平等に与えられている大切な機会」との認識を元に実践させていただいております。
そして何時でも、誰でも、気軽に訪れることのできるような、地域の方々に親しまれるカウンセリングルームとして、さらに根付いていけるよう研鑽してまいりたいと思っております。

これらのカウンセリングの世界を来談者お一人お一人の心の状況に応じて、個々に選択したり時に融合させたりしながら、柔軟かつ臨機応変に対応させていただいております。
そして、来談される方の心が少しでも軽くなり、生き生きと動き始めることができるよう最後まで責任をもってお付き合いさせていただきます。
また「日頃なかなか口に出し辛いのだけれど、本当は宗教や信仰について真剣に語り合いたいです」という願いをもって来談される方も歓迎いたします。
そのような来談者につきましては特定の宗教に拘ることなく仏教やキリスト教、神智学やスピリチュアリズムなどを参考に真剣に語り合い、その方ご自身が一番身近に感じられるような宗教や信仰の在り方について互いの信仰が深まるよう、寄り添わせていただきたいと思います。
決してその方の宗教や信仰を否定したり、私が信仰をもっている仏教である浄土真宗を押し付けたりすることは致しませんので、
安心して自由にお話しください。
周囲の状況に目をやればメディア情報の氾濫、IT機器に囲まれた仮想現実的な世界、そのような時代の波に呑み込まれてしまいそうな昨今では、
真に人間の心と心が深く触れ合い、心に抱えた傷やストレスを癒し合えるような温かな環境が、私たちの生活全体の中から奪われつつあります。
そこで、当談話室では心を触れ合わせ、安心の中でカウンセリングが進行していくよう努めさせていただいております。
